綺麗ごとが蔓延するこの世界が大嫌いだ。クラス仲良く一致団結しましょう、青春はキラキラしていて美しいものだから、この限られた時間を大切にしましょう。あなたを愛してくれる親を大切にしましょう。
それ、本気で言ってる? 実際にはそんな綺麗な世界はどこにもない。
クラスには絶対カーストが存在する。一度トップに睨まれたら、学校生活即終了。
母親は私を大切になんて思ってない。思ってたら、あんな扱いされないもの。
あーあ、こんな世界滅べばいいのに。
こんな荒んだ私にも、大好きな先生がいる。英語の高梨先生だ。整った顔、洗練された所作。授業もわかりやすい。単純に、人として憧れる。
何より、誰のことも贔屓しない。ここ大事。
どの先生も、カーストトップに媚びへつらうクソ教師だ。特に小太りの担任、小林は里香というこのクラスを牛耳る女にへりくだる。
「里香! 一応、スカートは膝下——」
「え〜、別にいいじゃん。そんなことより小林センセ、今日のメガネおしゃれ〜」
「え、そうかな、ぐへへ」
いつもこうだ。里香がかわいいからか、小林センセ、と呼ばれるとニタニタ笑う。
里香の親は有名なモンペ。成績にも陰口にも過敏で、すぐ学校に文句を言う。取り合ってもらえなければ教育委員会にまで報告されてしまう。だから、先生たちは逆らえない。
先生だってクラスのみんなだって、里香に従うのが当たり前。破ったら排除されるから。
でも、高梨先生だけは違う。里香のテストの点数が悪ければ、悪いなりの成績をつける。親が乗り込んできても、
「同じ授業をしていて、同じクラスには90点台を取った生徒もいます。点数に差が出ているので、成績にも差がつけるのは当たり前です」
ときっぱり反論したらしい。噂で聞いただけだけど。
それからというもの、先生は私のヒーローだ。
ちなみに、90点台を取ったというのは私。匿名の点数分布表が渡されるんだけど、このクラスの90点台は1人だけだった。
先生は特定の生徒を贔屓したりはしない。里香に睨まれて端っこに追いやられた私のことも、ちゃんと認めてくれる。
やっぱり先生は私のヒーロー。外見も中身も素敵だなんて、憧れる。かっこいい。大好きだ。これは恋愛感情とかじゃない。この気持ちはなんて言えばいいんだろう?
先生がみんな高梨先生みたいな人だったらいいのに。
それ、本気で言ってる? 実際にはそんな綺麗な世界はどこにもない。
クラスには絶対カーストが存在する。一度トップに睨まれたら、学校生活即終了。
母親は私を大切になんて思ってない。思ってたら、あんな扱いされないもの。
あーあ、こんな世界滅べばいいのに。
こんな荒んだ私にも、大好きな先生がいる。英語の高梨先生だ。整った顔、洗練された所作。授業もわかりやすい。単純に、人として憧れる。
何より、誰のことも贔屓しない。ここ大事。
どの先生も、カーストトップに媚びへつらうクソ教師だ。特に小太りの担任、小林は里香というこのクラスを牛耳る女にへりくだる。
「里香! 一応、スカートは膝下——」
「え〜、別にいいじゃん。そんなことより小林センセ、今日のメガネおしゃれ〜」
「え、そうかな、ぐへへ」
いつもこうだ。里香がかわいいからか、小林センセ、と呼ばれるとニタニタ笑う。
里香の親は有名なモンペ。成績にも陰口にも過敏で、すぐ学校に文句を言う。取り合ってもらえなければ教育委員会にまで報告されてしまう。だから、先生たちは逆らえない。
先生だってクラスのみんなだって、里香に従うのが当たり前。破ったら排除されるから。
でも、高梨先生だけは違う。里香のテストの点数が悪ければ、悪いなりの成績をつける。親が乗り込んできても、
「同じ授業をしていて、同じクラスには90点台を取った生徒もいます。点数に差が出ているので、成績にも差がつけるのは当たり前です」
ときっぱり反論したらしい。噂で聞いただけだけど。
それからというもの、先生は私のヒーローだ。
ちなみに、90点台を取ったというのは私。匿名の点数分布表が渡されるんだけど、このクラスの90点台は1人だけだった。
先生は特定の生徒を贔屓したりはしない。里香に睨まれて端っこに追いやられた私のことも、ちゃんと認めてくれる。
やっぱり先生は私のヒーロー。外見も中身も素敵だなんて、憧れる。かっこいい。大好きだ。これは恋愛感情とかじゃない。この気持ちはなんて言えばいいんだろう?
先生がみんな高梨先生みたいな人だったらいいのに。



