たとえ消えゆく運命だとしても
青春・恋愛
完
0
野々さくら/著
- 作品番号
- 1731268
- 最終更新
- 2024/08/30
- 総文字数
- 21,200
- ページ数
- 13ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
「初めまして、渡辺くん。私は同級生の吉永 詩織です」
目の前に現れたのは、高校のクラスメイトを名乗る女性。
しかしどう見ても、そこには大人の美しさがあり。そして何より、俺が知っている吉永さんではない。
「私は十年後の世界から来たの。渡辺くんにお願いがあって」
そう言い差し出してきたのは、蒼い一冊のノート。
それは、彼女とやっていた「リレー小説」だった。
俺と渡辺さんは河川敷で共に過ごし、共に小説を書いていたが、その関係は途絶えてしまった。
それは、俺が弱いからだった。
- あらすじ
- 渡辺 健太は高校二年生。
河川敷で人を待っていると、そこに現れたのは一人の女性。
彼女は、健太の同級生と同じ「吉永 詩織」と名乗り、十年後からやってきたと告げてくる。
不信感しかない健太だったが、彼女が差し出してきたのは一冊のノート。
それは、彼女と交換していた「リレー小説」だった。
本物だと気付いた彼女からの願いは一つ。この時代の、吉永 詩織に会うことだった。
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