【長編版】召しませ神様おむすび処〜メニューは一択。思い出の味のみ〜

和風ファンタジー

【長編版】召しませ神様おむすび処〜メニューは一択。思い出の味のみ〜
作品番号
1727499
最終更新
2025/04/29
総文字数
127,264
ページ数
58ページ
ステータス
完結
いいね数
3
大学進学を機に田舎から都会に上京した莉亜(りあ)は、都会に馴染めず、居場所のなさを感じていた。
とある夕方、花見で立ち寄った公園で人のいない場所を探していると、キジ白の猫である神使のハルに導かれて、名前を忘れた豊穣の神・蓬(よもぎ)が営むおむすび処に辿り着く。

自分が使役する神使のハルが迷惑を掛けたお詫びとして、おむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりをご馳走してくれる蓬。おにぎりを食べた莉亜は心を解きほぐされ、今まで溜めこんでいた感情を吐露して泣き出してしまうのだった。

店に通うようになった莉亜は、蓬が料理人として致命的なある物を失っていることを知ってしまう。そして、それを失っている蓬は近い内に消滅してしまうとも。

それでも蓬は自身が消える時までおにぎりを握り続け、店を開けるという。
そこにはおむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりと、かつて蓬を信仰していた人間・セイとの間にあった優しい思い出と大切な借り物、そして蓬が犯した取り返しのつかない罪が深く関わっていたのだった。

「これも俺の運命だ。アイツが現れるまで、ここでアイツから借りたものを守り続けること。それが俺に出来る、唯一の贖罪だ」

蓬を助けるには、豊穣の神としての蓬の名前とセイとの思い出の味という塩おにぎりが必要だという。
莉亜は蓬とセイのために、蓬の名前とセイとの思い出の味を見つけると決意するがーー。

蓬がセイに犯した罪とは、そして蓬は名前と思い出の味を思い出せるのかーー。

※以前投稿した短編のタイトルを改題、改稿した上で長編化したものです。
※アルファポリス(四片霞彩名義)、カクヨム、エブリスタにも掲載しています。
あらすじ
豊穣の神が営むおむすび処のメニューは1つ。店主の思い出の味のみ――。

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

感想ノート、失礼します!

莉亜がハルに導かれ、蓬と出逢う場面がとても美しく、ここからどんな温かい物語が広がっていくのだろうと、わくわくしました。
それこそ、ひとつの塩おむすびのような、優しさに満ちた物語が待っているのだろうと期待を寄せるくらい。
しかし読み進めてみれば、ただ心温まる物語ではなく、一味違った切なさに胸が締め付けられました。
種族を超えた友情の美しさを、読者の私が感じたくらいですから、きっと、莉亜はそれ以上に胸を打たれるところがあったのかなと思いました。
ちなみに、莉亜がセイの味を探していくところは、謎解きをしているように感じ、私は楽しかったです!

素敵な物語を、ありがとうございました!

2026/01/08 10:49

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