- 作品番号
- 1721681
- 最終更新
- 2024/05/31
- 総文字数
- 12,858
- ページ数
- 11ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 88
- ランクイン履歴
-
ヒューマンドラマ8位(2024/05/05)
お互いの人生を変えていく――。
- あらすじ
- 高校二年生の奏真音葉は、中学校で起きたある出来事がきっかけで“ストレス性失声症”を患っていた。
毎日声が出ない苦しむ日々を送っているある日、転校生の谷岡美音がやってくる。信じられないことに、美音も音葉と同じ“ストレス性失声症”を患っていたのだった。
美音は強くてたくましい心を持っていて、音葉は美音のことを尊敬するようになる。ただ美音は、音葉にある嘘を吐いていて――。
この作品の感想ノート
読ませていただきました!!
しんどいですね…そんなに詰め寄らなくたっていいじゃんっ。゚(゚´ω`゚)゚。って思いました。笑
異質な人がいると集団心理的には疎外したくなるのがセオリーですがやっぱり残酷すぎますね…!あと格下を虐げて自分の中の自尊心を保とうとする心理も…。でもそこから谷岡さんが入ってきてくれて、徐々に心が変わっていく様子は読んでいて「良かったね…」って思わずにはいられませんでした。
そして衝撃の展開に次ぐ衝撃の展開!あそこで!いるのは!驚くよー!そりゃ!(苦笑い)しかもまさかの谷岡さんの声が実は…(ネタバレ防止のため略)だったなんて!!
どうなるのだろうと最後まで読むのをやめられませんでした!
描写もほんとに丁寧で、特に心情描写が光っていました!帰ったら彼女がいるシーンの「怖い。怖い。怖い。〜」って心の中の想いをありのまま綴っているところとか個人的には一番好きです。真っ直ぐに心に響いてくるからこそ感情移入が加速して胸のあたりが締め付けられるようでした。
マイノリティというテーマなだけに書き連ねていくのは難しかったかと思いますが、こんなにも素敵な物語を最後まで綴ってくださり感謝です!ありがとうございました!!
“普通じゃない”というだけで、そんなに攻撃しなくてもいいじゃないか、と音葉ちゃん以上に思いました。
音葉が声を失ってしまったきっかけも、高校生活も地獄のようなもので、だからこそ美音が天使のように思えたのかな、と感じました。
やはり独りではないというのは心強いですよね。
この物語に触れて、誰かを攻撃するために言葉を使うのではなく、誰かに寄り添い、すくい上げるために言葉を使いたいと、改めて思いました。
ラスト、二人の笑顔が垣間見えるやり取りもよかったです。
素敵な物語をありがとうございました!
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