『春の花が咲いた』『熱くて汗だくになった』

『寒くなってきたから毛布を置いておくよ、体に気を付けて』

『雪が積もったから、雪だるまを作ったんだ。よかったら、窓から外を見てみて』


春夏秋冬。四年経った今でも、変わらず毎日。

少し前に、両親と兄たちが新しい家族ができたと報告してきた。

母が妊娠したのだ。

それを聞いた時『去る時が来た』と、自然と思った。

新しい命が誕生するというのに、その命がどう終わっていくかなんて、もう見たくはない。

見てしまう前に、消えなければ。