「お兄ちゃん」
そうくるとは思わず面食らったが、藍の新しい情報を知ることができたのは嬉しかった。
「お兄さん、いるんだ」
こくり、と藍は頷く。
「遊びに行った友達よりも、お兄ちゃんの方が好き。パパも、ママも同じくらい好き」
「そっか。仲のいい家族なんだね。それも、好き、だけど、恋人を好き、とは違うかなあ」
「恋人って、勝君が言ってた彼氏ってこと?」
「そう。恋人、は、その名の通り恋をした相手のことだよ」
「恋」
藍は、その言葉に何か納得したようにうなずいた。
「うん。そいつの事を考えたら嬉しくてドキドキしたり、逆に会えないとすごく悲しくなったり。他の友達とは違う特別ってこと。一緒にいると幸せになる人のことだよ。だから、そいつが他の奴と一緒にいるとやきもち妬いて……」
そこで陽介は、藍が木暮と話していた時のことを思い出した。
(あれ? ……やきもち?)
それから、まじまじと藍を見つめる。
そうくるとは思わず面食らったが、藍の新しい情報を知ることができたのは嬉しかった。
「お兄さん、いるんだ」
こくり、と藍は頷く。
「遊びに行った友達よりも、お兄ちゃんの方が好き。パパも、ママも同じくらい好き」
「そっか。仲のいい家族なんだね。それも、好き、だけど、恋人を好き、とは違うかなあ」
「恋人って、勝君が言ってた彼氏ってこと?」
「そう。恋人、は、その名の通り恋をした相手のことだよ」
「恋」
藍は、その言葉に何か納得したようにうなずいた。
「うん。そいつの事を考えたら嬉しくてドキドキしたり、逆に会えないとすごく悲しくなったり。他の友達とは違う特別ってこと。一緒にいると幸せになる人のことだよ。だから、そいつが他の奴と一緒にいるとやきもち妬いて……」
そこで陽介は、藍が木暮と話していた時のことを思い出した。
(あれ? ……やきもち?)
それから、まじまじと藍を見つめる。