藍の様子が気にはなったが、陽介は雰囲気を変えようと話題を探す。
「えーと、あ、あのさ、前にも言ったけど、今夜天文部で観測会やるんだ」
「あ、うん。流星群だったよね」
気を取り直したように、藍も話を続ける。
「そう。しし座流星群とおうし座流星群。それほど数は流れないけど、1時間くらい観測するつもり。藍も一緒に行かないか?」
「でも、私、天文部じゃないし……」
「木暮先生が、藍を誘ってもいいって」
藍が驚いたように目を瞠る。
「お兄ちゃんが?」
「うちの担任の代わりに、木暮先生が引率してくれるんだって」
ようやく藍が、ほんのりと笑んだ。
「そうなんだ。嬉しい。本当はね、すごく興味があったの」
「よかった」
「それに、お兄ちゃんが一緒なら私も安心だし」
その笑顔があまりにほっとした表情だったので、陽介は少しだけ拗ねてみせる。
「えーと、あ、あのさ、前にも言ったけど、今夜天文部で観測会やるんだ」
「あ、うん。流星群だったよね」
気を取り直したように、藍も話を続ける。
「そう。しし座流星群とおうし座流星群。それほど数は流れないけど、1時間くらい観測するつもり。藍も一緒に行かないか?」
「でも、私、天文部じゃないし……」
「木暮先生が、藍を誘ってもいいって」
藍が驚いたように目を瞠る。
「お兄ちゃんが?」
「うちの担任の代わりに、木暮先生が引率してくれるんだって」
ようやく藍が、ほんのりと笑んだ。
「そうなんだ。嬉しい。本当はね、すごく興味があったの」
「よかった」
「それに、お兄ちゃんが一緒なら私も安心だし」
その笑顔があまりにほっとした表情だったので、陽介は少しだけ拗ねてみせる。