きみを想う日々が永遠に続きますように



結蘭(ゆらん)! 今回のテストやばいから教えてくださいー!』

 萌奈(もな)からそのメッセージとともにかわいいスタンプが送られてきた。

『じゃあ図書館で待ってる』

 急いで送信し、勉強会の準備をした。
 それから、いっくんからメッセージが届いていたから先に返してから家を出た。


「ありがとう。ほんとにごめんね」

「わたしで教えれるとこならなんでもきいて」

 図書館で合流して、端のほうの席へ座る。
 珍しくだれもいなくて、閑静(かんせい)な空間だった。

 場所を変えれば勉強が(はかど)ると思った。
 なのに、手が止まってつい横にあるスマホを見てしまう。
 さっき返したメッセージの返事があるかどうかつい確認してしまう。

 いまだにわからないことがある。
 わたしと彼がくだした別れるという決断は正しかったのだろうか。
 間違いだったのだろうか。

 写真やくれたメッセージを何度も見返す。
 その度に苦しくなって、辛くなる。
 毎日その繰り返し。

 やり直したいなぁ。ほんとは。ずっと。
 やっぱり好きなんだと嫌というほど心が叫んでる。

「どうしたの?」

 わたしの手が止まっているのに気づき、萌奈が覗き込んでくる。

「……ほんとはもういっかいだけやり直したい」

 そう零したわたしに萌奈は予想外だったのか、すごく目を丸くしていた。

 はじめて本音をだれかに話した。
 ずっと強がっていた糸が切れたようだ。

 なにいってんの、といって嘲笑うかと思った。
 でも、彼女は、否定せず、わたしの想いに真剣に応えてくれた。

「結蘭、そう思うなら絶対諦めちゃだめだよ。絶対!」

「う、うん」

「わたしは結蘭が決めたことならなんでも応援するから」

「……ありがとう」

 我ながらいい親友をもったと思う。
 こんなにもわたしのことを肯定してくれて、想ってくれている。
 だから、余計に弱音を吐いてしまう。

「不安なの。メッセージでしかやり取りがないとどうしてもなに考えてるかわかんない」

「たしかに、結蘭たちは遠距離だったからお互い見えない部分がたくさんあるよね。
 全部を知る必要はないよ。知らなくてもいいこともあると思う」

「じゃあ、深くまで入り込む必要ないってこと?」

「うん。適度な距離感が大事だと思うな」

 萌奈のアドバイスは不思議とスっと胸に入ってくる。
 彼女の言っていることはいつも正しい。
 なんでこんなに適切なことが言えるんだろうか。
 そういうば、いつもわたしばっか相談して、萌奈のことはよくわからない。

 いつか彼女からなにか話してくれるだろうか。