自分が大変になるのはわかってるのに。

相手が困っていたり、不満を持ったりしていたら自分がやればいいと思って断れないってわかってるのに声をかけてしまう。

いい意味でも、悪い意味でも、『空気を読んでしまう』。

大方、家庭環境のせいだと思うけど。

自分の家庭環境が周りと違うと気が付いたのは、中学3年の時。

悪く言えば、自己中心的な父親と、自分を曲げない頑固な母親。

両親は私のことを愛してくれている、と思う。

だけど、そんな両親の衝突に苦しむのことも少なくはなかった。

リビングから二人の声が聞こえるのが怖かった。

両親の空気を読んで、両親の気持ちを最優先して、生活してきた。

それが普通だと思っていた。

周りにいた友達から聞く家族の形は、私のものとは全く別物で。

両親相手でも、自分の思っていることをしっかり伝えられる友達を見て自分の家庭環境は変わっているのだと知った。

それでも、私さえ周りを見ていれば家族の形のひびが入ることがあっても崩れることはなかった。