飛べない私の手を引いて、朝日は静かに登っていった。

作品番号 1693438
最終更新 2023/04/28

飛べない私の手を引いて、朝日は静かに登っていった。
青春・恋愛

13ページ

総文字数/ 5,461

動けないんじゃない。

動いてないだけ。

自分で選択ただけだから。

全部私の選択だから。

みんなが求めてくれる私で在れるるように。

この鳥かごで、私はじっと息を殺している。

籠の隙間から見える外は灰色で、

とても出たいとは思えなかった。

なのに、

なのに。

いつから、こんなに綺麗に見えるようになったんだろう。
あらすじ
周りからは『いつも完璧で、自分を持っている頼りがいのある人』として見られている心空だが、本当は周りの目を気にしながら周りに求められる自分でいられるように毎日を過ごしていた。
そんな心空に気が付いたクラスメートの小鳥遊は心空に興味を持つようになり......

息苦しさの理由がわからない心空と、そんな心空に寄り添いたいと願う小鳥遊は___。

目次

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

pagetop