私の中の『完璧』の中には、『誰も不満を抱かない』というのも当たり前に入っている。

だから、

だから。

きっとこれは、私の悪い癖。

「あの、話してるところごめんなさい。その資料、まとめておきましょうか?」

最初は謝罪から。話に割り込んでいったんだから、謝罪をするのは当たり前。両親にもそうやって育てられた。

「え、いいの⁉マジで助かる!終わったらD組の教卓に置いておいてもらえたらいいから!」

「私もお願いしていい?C組の教卓に置いておいてほしい!」

「もちろんです。大会近いんですよね?二人が活躍してくれればうれしいので!」

ありがと!!、と言葉を残して二人は走り去っていく。

3クラス分の資料を抱えてA組へと足を踏み入れ、真ん中の一番後ろ、自分の席に座る。

まずはクラスごとに分ける。そこからクラスごとに作っていく。

後ろのロッカーからホチキスを取り出して5枚一組の束を作りながら、私は考えた。