「雄朝津間皇子は見た事がないから、私も一度会ってみたいかも」
佐由良自身よりも、歳の若い皇子と言う事で彼女も少し興味を持った。ただこんな時期に来るのはちょっと驚きもするが。
「まぁ、何にでも興味を持つ皇子だし、吉備の姫様の噂を聞いていれば向こうから会いに来るかもしれないわね」
「吉備の姫さま?それってどういう事」
「兄の瑞歯別皇子を必死で守った姫さまなので、弟皇子としては興味持つんじゃない」
胡吐野がそう答えた。
「え、まさかそんな噂になってるの?」
(それは知らなかったわ。瑞歯別皇子はその噂どう思ってるのだろう。何か聞きにくいわね。)
「とりあえず私達が思うに、佐由良は近々会えるんじゃない?」
伊久売も同調して答えた。
(とりあえずいくら年下の皇子とは言え、不愉快な思いをさせないよう気をつけないと)
だがそんな心配をよそに、瑞歯別皇子の元に雄朝津間皇子が噂の吉備の姫に会いたいとの話がやって来た。
瑞歯別皇子もかなり面倒臭そうに思えた。ただここで断ったら、本人が騒ぎ立てるかまた変にうたがれると思い、渋々了承した。
佐由良自身よりも、歳の若い皇子と言う事で彼女も少し興味を持った。ただこんな時期に来るのはちょっと驚きもするが。
「まぁ、何にでも興味を持つ皇子だし、吉備の姫様の噂を聞いていれば向こうから会いに来るかもしれないわね」
「吉備の姫さま?それってどういう事」
「兄の瑞歯別皇子を必死で守った姫さまなので、弟皇子としては興味持つんじゃない」
胡吐野がそう答えた。
「え、まさかそんな噂になってるの?」
(それは知らなかったわ。瑞歯別皇子はその噂どう思ってるのだろう。何か聞きにくいわね。)
「とりあえず私達が思うに、佐由良は近々会えるんじゃない?」
伊久売も同調して答えた。
(とりあえずいくら年下の皇子とは言え、不愉快な思いをさせないよう気をつけないと)
だがそんな心配をよそに、瑞歯別皇子の元に雄朝津間皇子が噂の吉備の姫に会いたいとの話がやって来た。
瑞歯別皇子もかなり面倒臭そうに思えた。ただここで断ったら、本人が騒ぎ立てるかまた変にうたがれると思い、渋々了承した。