「たった二年。神には瞬きするほどの時間だというのに、おまえがいないあの日々は永劫のように感じた。もう私の元を離れることは絶対に許さない。こんな気持ちを神である私に植え付けた償いは、一生私のそばにいることで贖ってもらうからな」

透冴様の想いが、抱き締める腕と口調の強さから伝わってくる。
その熱さにさらされ、私は罪人にでもなったかのような心地になる。
ああ、私は何て愚かな思い違いをしていたのだろう。

透冴様はこんなにも私を想っていてくださっているのに。

透冴様の胸に顔をうずめ、私は贖罪の言葉を告げた。

「もう何があっても離れません。どうぞ一生涯、貴方様のおそばにおいてくださいませ」