いつか、きみの空を。
青春・恋愛
完
0
桃風紫苑/著
- 作品番号
- 1671979
- 最終更新
- 2022/07/10
- 総文字数
- 145,085
- ページ数
- 109ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
葵衣を好きになるとわかっていたのなら
わたしは生まれてくる前に、この心を壊していたでしょう
──────────────
世界のすべては、葵衣がいて成り立っていた
わたしの世界の中心にはいつも、葵衣がいた
──────────────
「花奏さえいなきゃよかった」
そう言って葵衣はわたしを抱きしめるから
「葵衣さえいてくれたらよかった」
そう言って、わたしは葵衣を突き放した
この恋心を壊せるのなら
死んでしまったって構わない
そう、おもっていた。
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