ふと見やると、塀の向こうに大きな蔵があった。
白い漆喰の壁に、小さな窓だけがぽつんとあるだけの。
まるで、牢屋のような。
塀には小さな門があった。蔵に続く裏門なのだろう。
宙は引き寄せられるようにふらりとその門に近付いた。
「宙ちゃん、どうしたの?」
「解からない。けど、あの蔵の中が気になるの」
そう言いながら、宙は門を開け、蔵の扉に向かっていく。
もう使われていなさそうな様子ではあるけれども蔵だ。
鍵はかかっているはず――だが。
ぐぐぐ。
低い音を響かせながら、扉はあっさりと開いた。
宙は訝しむ様子もみせず、真っ暗な蔵の中へ入っていく。
そして、奥まで歩いて行くと木箱の前で立ち止まった。
白い漆喰の壁に、小さな窓だけがぽつんとあるだけの。
まるで、牢屋のような。
塀には小さな門があった。蔵に続く裏門なのだろう。
宙は引き寄せられるようにふらりとその門に近付いた。
「宙ちゃん、どうしたの?」
「解からない。けど、あの蔵の中が気になるの」
そう言いながら、宙は門を開け、蔵の扉に向かっていく。
もう使われていなさそうな様子ではあるけれども蔵だ。
鍵はかかっているはず――だが。
ぐぐぐ。
低い音を響かせながら、扉はあっさりと開いた。
宙は訝しむ様子もみせず、真っ暗な蔵の中へ入っていく。
そして、奥まで歩いて行くと木箱の前で立ち止まった。