そして、千年の恋に導かれ少女は紅眼の鬼に愛される

「どうしたの?」

どきどき、と鼓動が早くなっている。

「……ううん、なんでも――うっ」

どくん、どくん。

まるで自分のそれではないように、心臓が轟いていた。
それは、伝えているようにも聞こえた。

――えて、やる。

(え?)

お前の家の――を。

「え、なに?」
「どうしての? 宙ちゃん」
「声が、するの」