青い画面が暗い部屋で怪しく光って、ログイン画面が表示された。
 パスワードを覚えているか一瞬不安になったけれど、指が記憶していた。
 書きかけのコードを埋めていく。思うがままにタイプする。指が追いつかないほど速く、頭の中でもプログラミングを進める。
 青花。俺には、たったひとつだけ、まだ守れる約束がある。
 それは、青花のためにゲームを残すことだ。
 彼女がもう世界にいなくたって、関係ない。それだけは、絶対に叶えるんだ。
「見てて、青花……」
 青花が生きたかった未来を変えるほど、ものすごいゲームを作ってやる。
 それこそ君に、「神様みたいだ」って、言ってもらえるような、ゲームを。