「……ない……」
その日の夜のこと。
いつもなら電源を切って書斎のデスクにしまっておくスマホを、わざわざ今日は寝室まで持ってきていた。
寝る前のスマホは睡眠の質の確保の観点からも良くないと、分かっているのに。
俺は、つい数時間前に手に入れた森山優花の連絡先を、スマホの画面で見てしまっていた。何度も繰り返し。
(やはり、俺から送るべきだろうか)
次の喫茶店の約束は、どうにか手に入れることができたが、やはり
それだけではなく自然に話がしたい。
でも、目的もないのに話をする……ということを長い間したことがなかったので、きっかけがわからない。
(どうしよう。このまま喫茶店に行く約束の日まで待つべきか……)
そんなことを、何度も考えている内に、段々と瞼が重くなっていき……。
ピピピピピ
「ん……?」
スマホからアラームが鳴り響いていた。
液晶画面は6:00を表示していた。
いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。
そして気づいたことはもう1つ。
森山優花からのメッセージが、深夜3時に送られていた。
その日の夜のこと。
いつもなら電源を切って書斎のデスクにしまっておくスマホを、わざわざ今日は寝室まで持ってきていた。
寝る前のスマホは睡眠の質の確保の観点からも良くないと、分かっているのに。
俺は、つい数時間前に手に入れた森山優花の連絡先を、スマホの画面で見てしまっていた。何度も繰り返し。
(やはり、俺から送るべきだろうか)
次の喫茶店の約束は、どうにか手に入れることができたが、やはり
それだけではなく自然に話がしたい。
でも、目的もないのに話をする……ということを長い間したことがなかったので、きっかけがわからない。
(どうしよう。このまま喫茶店に行く約束の日まで待つべきか……)
そんなことを、何度も考えている内に、段々と瞼が重くなっていき……。
ピピピピピ
「ん……?」
スマホからアラームが鳴り響いていた。
液晶画面は6:00を表示していた。
いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。
そして気づいたことはもう1つ。
森山優花からのメッセージが、深夜3時に送られていた。