通された部屋は、白い壁と、可愛らしい家具がおしゃれだった。
この部屋の持ち主が、この家に愛されていたことを感じた。

部屋に案内されながら、ケビンさんと樹さんの関係が、かつての上司と部下であったことも教えてもらった。
でも、ケビンさんからは、樹さんの過去についてはほとんど語られなかった。

「君が、イツキに聞いてあげて」

ケビンさんは、私に釘を刺した。