それから俺は、優花と会わない平日は今まで以上に頻繁に連絡を取り、常に彼女の状況を確認した。

「何か、おかしなことはないか」

と。
毎回必ず確認してしまうので

「一体どうしたんですか?」

と返されてしまったこともあった。
まさか本当の事は言える訳はなかったので

「優花が心配で」

とだけ返すのがギリギリだった。
優花は、最初は俺の説明に納得がいかない様子だったが、最後には

「君のことは、どれだけ心配してもしたりない」

という言葉を伝えてからようやく

「わかりました」

と返事を貰うことができた。
これで俺は安心しきっていた。

だから……俺に嫌われたくないという理由だったからとは言え、彼女が俺に嘘をついていたと知った時は、とてもショックだった。