(って、そうじゃないだろ!私が聞きたいのは!しっかりしろ私!)
「私の誕生日が……何でしょうか?」
「その日にしよう」
「……はい?」
私の空耳だろうか。
「すみません、今私……聞き逃したみたいで……」
わざとらしく言ってしまったため、樹さんには私の意図が透けていたのだろう。樹さんはまた耳元で
「優花の初めてを、ハワイで貰いたい」
などと、誤解をする余地もないくらい、どストレートに伝えてきた。
「いいよね?」
と念押しして聞いてくる樹さんが、可愛くもあり、ちょっとだけ怖かった。
けれど、さっき知ってしまった気持ち良さの先を知りたいという気持ちも上回ったので
「よろしくお願いします」
と、深々と頭を下げた。
とは言え、気になることは、まだ他にもいくつかあった。
「私の誕生日が……何でしょうか?」
「その日にしよう」
「……はい?」
私の空耳だろうか。
「すみません、今私……聞き逃したみたいで……」
わざとらしく言ってしまったため、樹さんには私の意図が透けていたのだろう。樹さんはまた耳元で
「優花の初めてを、ハワイで貰いたい」
などと、誤解をする余地もないくらい、どストレートに伝えてきた。
「いいよね?」
と念押しして聞いてくる樹さんが、可愛くもあり、ちょっとだけ怖かった。
けれど、さっき知ってしまった気持ち良さの先を知りたいという気持ちも上回ったので
「よろしくお願いします」
と、深々と頭を下げた。
とは言え、気になることは、まだ他にもいくつかあった。