「マイラ、今は何年何月何日?」


マイラの問いかけを無視して聞いたら、訝しげ名表情をされる。


でも、すぐに答えてくれた。


「帝国暦258年3月18日でございます」


ということは、私は今は15歳。


まさか、本当に……


「体調は別に平気よ。それより、何の用……?」


「あ、はい。本日で謹慎が解けるという旨をお伝えにきただけでございます」   


謹慎……


私はもう何かを仕出かしているのね……


「分かったわ。伝えにきてくれてありがとう」


お礼を言うと、マイラは驚愕に満ちた顔をした。


まぁ、私はお礼を言ったことなんてなかったから、驚くのも無理はないわ。


「は、はい。あ、それからもう1つございました。公爵様から食堂へ来るようにとのことを仰せつけられています」


「……分かったわ」


お父様との食事……


気が重いわ。


「着替えたら行くから、もう下がってちょうだい」


「かしこまりました」


「失礼いたします」と丁寧に頭を下げて、私の部屋から出ていった。


この状況に混乱していたけど、だいぶ落ち着いてきたわ。


「信じられないけれど、本当に時間が巻き戻ったのね」