首筋に剣が当てられた。


誰からも蔑んだ視線が送られている。


私が望むのは……


「もうこんなことはしないわ」


だから、もう1度やり直させて……


もう2度と酷いことはしない。


きちんと心を入れ替える。


だから……だから、お願い。


やり直しのチャンスをちょうだい……


【了解した】


えっ……?


誰からも分からない声が聞こえた後、突然光った。 


「何だ……?」


誰もが困惑する中、その謎の光は私を包み込み、私自身は妙な眠気に襲われた……





目を覚ますと、私はベットの上にいた。


ここがどこだか見覚えがありすぎる。


私の部屋だわ……


さっきまで私は殺されかけていたのに、どうして部屋に……


それとも、まさかさっきのは夢……?


「ミルフィー様、失礼いたします」


混乱していると、侍女のマイラが入ってきた。


「マイラ……」


「どうなさいました?顔色が悪いですが……」


マイラは私を気にかけてくれていた方だった。


でも、マイラは確か私が17歳の時に嫁いでいったはず。


どうして、ここにいるの……?


まさか、時間が巻き戻ったとか……?