首筋に剣が当てられた。
誰からも蔑んだ視線が送られている。
私が望むのは……
「もうこんなことはしないわ」
だから、もう1度やり直させて……
もう2度と酷いことはしない。
きちんと心を入れ替える。
だから……だから、お願い。
やり直しのチャンスをちょうだい……
【了解した】
えっ……?
誰からも分からない声が聞こえた後、突然光った。
「何だ……?」
誰もが困惑する中、その謎の光は私を包み込み、私自身は妙な眠気に襲われた……
*
目を覚ますと、私はベットの上にいた。
ここがどこだか見覚えがありすぎる。
私の部屋だわ……
さっきまで私は殺されかけていたのに、どうして部屋に……
それとも、まさかさっきのは夢……?
「ミルフィー様、失礼いたします」
混乱していると、侍女のマイラが入ってきた。
「マイラ……」
「どうなさいました?顔色が悪いですが……」
マイラは私を気にかけてくれていた方だった。
でも、マイラは確か私が17歳の時に嫁いでいったはず。
どうして、ここにいるの……?
まさか、時間が巻き戻ったとか……?