「ご、ごめん……」

すごい音がした。
刀馬くんは
頭を手でおさえながら
本当に痛そうな顔を見せる。
私の心は
罪悪感でいっぱいになった。

「大丈夫……?」

私はネットで
色んな情報を見ているというのに
こう言うときの対処法を知らなくて
ただ彼に手を伸ばすことしか
できなかった。
そんな私の手を
彼が掴んだ。
その力は、とても強かった。

「痛いっ……!」

彼の手が
私の骨に食い込むのではと
錯覚するほどの
強い力だった。

それから刀馬くんは
よろよろと立ち上がったかと思うと

「きゃっ……!」

私をその場に押し倒した。
ベッドにすら
連れていってはくれなかった。