結局、私が行きたい場所なんて
ここしかなかった。
刀馬くんの家は
すでに真っ暗になっていた。
みんな眠っているのだろうか。
それとも、彼の両親は
彼と私がしているのと同じように
繋がりあっているのだろうか。
そんなことを考えてしまう自分が
今はとても気持ち悪かった。
あの汚れた男との情事に
夢中になっている
母の毛皮を被った女の娘だと
自覚させられてしまう気がしたから。
「あっ……」
刀馬くんの部屋の窓に
刀馬くんらしき人影がいるのが見えた。
どうしよう。
私がここにいるって
気づくかな。
気づいてくれないかな。
でも……。
私は、スマホを見る。
彼と私の繋がり。
だけど、彼からは
距離を置きたいという
メッセージが最後で
それからは何も来ていない。
どうしよう。
私がここにいるって
気づかれたら。
彼は、私のこと
嫌いになっちゃうかな。
気づいて欲しい。
気づかないで欲しい。
でも、会いたい。
抱きしめて欲しい。
でも、嫌われたくない。
離れたくないのに……。
私たちは、きょうだいだから
いつか離れないといけない。
そんなことをふと頭によぎった時には
彼の姿も、消えていた。
ここしかなかった。
刀馬くんの家は
すでに真っ暗になっていた。
みんな眠っているのだろうか。
それとも、彼の両親は
彼と私がしているのと同じように
繋がりあっているのだろうか。
そんなことを考えてしまう自分が
今はとても気持ち悪かった。
あの汚れた男との情事に
夢中になっている
母の毛皮を被った女の娘だと
自覚させられてしまう気がしたから。
「あっ……」
刀馬くんの部屋の窓に
刀馬くんらしき人影がいるのが見えた。
どうしよう。
私がここにいるって
気づくかな。
気づいてくれないかな。
でも……。
私は、スマホを見る。
彼と私の繋がり。
だけど、彼からは
距離を置きたいという
メッセージが最後で
それからは何も来ていない。
どうしよう。
私がここにいるって
気づかれたら。
彼は、私のこと
嫌いになっちゃうかな。
気づいて欲しい。
気づかないで欲しい。
でも、会いたい。
抱きしめて欲しい。
でも、嫌われたくない。
離れたくないのに……。
私たちは、きょうだいだから
いつか離れないといけない。
そんなことをふと頭によぎった時には
彼の姿も、消えていた。