さっきまで
2人で幸せな時間を
過ごしていた
彼のベッドで
彼は静かにうずくまっていた。
私は、自然とそんな彼を
抱きしめてあげたいと
強く思った。

「刀馬くん……」

手を伸ばそうとした時
彼はいきなり私の手首を掴み
ベッドに押し倒してきた。

いつもと同じ
あの秘密の時間の始まり。
だけどいつもと違うのは
彼の表情と言葉。

「……逃げないの?」
「え?」
「俺のこと、気持ち悪くないの?」

急にどうしたのだろう?

「何で……そんなこと……」

私の質問に、彼は答えなかった。
その代わりに、彼がさっき
整えてくれた私の服を
もう1度彼の手で乱し
私の胸を鷲掴みにしてきた。