あの初めての日から
私たちは会うたびに
繋がれる場所を求めて
さまよった。

彼の部屋では、あの1度きり。
それからは、外でしていた。

1番寝心地が良かったのは
やっぱりラブホ。
けれど、2人のお小遣いでは
月に1〜2回が限界だ。

よく使っているのは
個室になっている漫画喫茶。
最初は勉強を一緒にしながら
どちらからともなくキスをして
それから彼が私の下着を脱がせる。

ほんの少しでもいいから
繋がりたい。
体温を感じたい。

そんな私と彼にとっては
漫画喫茶という場所は
何よりありがたい場所。

声を思いっきり出せないのが
辛い。
でもその分、月に1回と決めた
ラブホで、思いっきり声を出す。

好き。
愛している。

それを堂々と言い合いながら
腰をぶつけ合う時間は
人生生きてきた中で
1番幸せだと思える。