いよいよ、1つになる。
彼と私が、ぴたっとくっついてから、少しずつ結ばれていく。
ハジメテは、とても痛いと聞いていた。
血も出るとも、聞いていた。

「大丈夫?」

彼は、私の涙を拭いながら、心配そうに声をかけてくれた。
あそこは、引き裂かれそう痛かったけど
彼の辛そうな顔に、私の心も引き裂かれそうに痛くなった。

「大丈夫だよ」

私は、頑張って笑顔になる。

あなたと繋がれたことが、ずっと幸せなのだと

伝えるように。

「もっと、中に入っていい?」
「うん」

痛い。
けど欲しい。
もっと。もっと。
私は彼の背中をぐっと自分の方に引き寄せ
彼もまた、腰をぐっと私に押し付けた。

誰も知らない奥に、彼の肉体が触れた時
私は体の奥底から、自分が雌であることが分かった。
この男の種が欲しいと、本能で欲する雌。