私は、怖かった。
いつ、彼が真実を知るのか。
私と彼が
血が繋がった
きょうだいだということ。
今の日本では結婚しては
いけないこと。
子供を作ることは
許されていないこと。
そしてそれを
私が知っていること。
知っていたからこそ
1度は彼との道を
止めようとしたこと。
でも、やっぱり
止められないと
諦めたこと。
1度知ってしまった
甘い彼の味を
本気で忘れられると
思ってた。
忘れるべきだと
思ってた……のに……。
私は、今彼の腕の中で
こんな事を考えている。
どうしてこの人は
私を責めてくれないのだろう。
私たちはまだ若いから
なんで妊娠したんだと
責めてくれた方が
簡単に切ることができたかも
しれないのに、と。
こんな酷い私を
彼が知ったら
今度こそ私は
嫌われるかもしれない。
でも、離れられるかもしれない。
……私は一体
どうしたいんだろう。
結局何をどう考えても
私のお腹の中には
私とこの人の間にできた
赤ちゃんがいるという事実は
変わらないのに。
私がこの人のことを
好きで一緒にいたいという事実は
どうしても変えられないのに。
そして……新しい事実を
このタイミングで知った。
彼が兄で、私が妹だった。
誕生日が、ほんの少し
彼の方が早かったから。
いつ、彼が真実を知るのか。
私と彼が
血が繋がった
きょうだいだということ。
今の日本では結婚しては
いけないこと。
子供を作ることは
許されていないこと。
そしてそれを
私が知っていること。
知っていたからこそ
1度は彼との道を
止めようとしたこと。
でも、やっぱり
止められないと
諦めたこと。
1度知ってしまった
甘い彼の味を
本気で忘れられると
思ってた。
忘れるべきだと
思ってた……のに……。
私は、今彼の腕の中で
こんな事を考えている。
どうしてこの人は
私を責めてくれないのだろう。
私たちはまだ若いから
なんで妊娠したんだと
責めてくれた方が
簡単に切ることができたかも
しれないのに、と。
こんな酷い私を
彼が知ったら
今度こそ私は
嫌われるかもしれない。
でも、離れられるかもしれない。
……私は一体
どうしたいんだろう。
結局何をどう考えても
私のお腹の中には
私とこの人の間にできた
赤ちゃんがいるという事実は
変わらないのに。
私がこの人のことを
好きで一緒にいたいという事実は
どうしても変えられないのに。
そして……新しい事実を
このタイミングで知った。
彼が兄で、私が妹だった。
誕生日が、ほんの少し
彼の方が早かったから。