琴莉の耳は、ずっと耳鳴りが続いている状態らしい。
でも、少しずつ慣れてきたとは、話してくれた。
失うことを恐れていた琴莉から「慣れてきた」という言葉が出てきたのは、驚いた。
けれど、それに甘えてはいけないと思う。
「辛い時は話して欲しい」
それは、俺から琴莉にお願いしたこと。
琴莉こくりと頷きながら微笑んでくれる。
「ナオくんが、私の耳になってくれるんだよね」
その微笑みが、いつも俺の心を救ってくれた。
俺と琴莉は、今どうすれば一緒に居続けられるのかを、お互いやるべきことをこなしながらちょっとずつ話すようになった。
話すことで、お互いの知らなかったところも見えてきた。
そういう時間ができた今が、本当にありがたい。
だからこそ、この時間にも、琴莉にも甘えてはいけないと、改めて強く考えた。
ケビンにも事後報告でそのことを話すと
「男になったな」
と言われた。
ケビンにそう言われて、俺は誇らしかった。
そう答えると、ケビンは
「あっちの方はもう済ませたのか?」
と聞いてきたので、それは全否定しておいた。
「琴莉とは、ようやく一緒に歩き始めたんだ。もっと大事にしたい」
そう言うと
「それも、ちゃんとバードちゃんに確認しなよ。もしかすると、待ってるかもしれないからな」
と忠告された。
確かにそうかも……とは思ったが、いざ確認するのが怖い。
直近の悩みはもしかすると、その意思確認かもしれない。
だとしても、前よりはずっと充実している。
でも、少しずつ慣れてきたとは、話してくれた。
失うことを恐れていた琴莉から「慣れてきた」という言葉が出てきたのは、驚いた。
けれど、それに甘えてはいけないと思う。
「辛い時は話して欲しい」
それは、俺から琴莉にお願いしたこと。
琴莉こくりと頷きながら微笑んでくれる。
「ナオくんが、私の耳になってくれるんだよね」
その微笑みが、いつも俺の心を救ってくれた。
俺と琴莉は、今どうすれば一緒に居続けられるのかを、お互いやるべきことをこなしながらちょっとずつ話すようになった。
話すことで、お互いの知らなかったところも見えてきた。
そういう時間ができた今が、本当にありがたい。
だからこそ、この時間にも、琴莉にも甘えてはいけないと、改めて強く考えた。
ケビンにも事後報告でそのことを話すと
「男になったな」
と言われた。
ケビンにそう言われて、俺は誇らしかった。
そう答えると、ケビンは
「あっちの方はもう済ませたのか?」
と聞いてきたので、それは全否定しておいた。
「琴莉とは、ようやく一緒に歩き始めたんだ。もっと大事にしたい」
そう言うと
「それも、ちゃんとバードちゃんに確認しなよ。もしかすると、待ってるかもしれないからな」
と忠告された。
確かにそうかも……とは思ったが、いざ確認するのが怖い。
直近の悩みはもしかすると、その意思確認かもしれない。
だとしても、前よりはずっと充実している。