なあ。知ってるか?

俺が1番守りたいのは、お前だけだってこと。
俺が1番触れたくてたまらないのは、お前だけだってこと。

それなのに、俺が近づけば近づくほど、お前は泣いてしまうから。
傷ついてしまうから。

いっそ俺が離れてしまった方が、お前を守れると思ったんだ。
お前にこれ以上、嫌われなくても済むって思ってたんだ。

なあ。琴莉。
俺たちはもう離れるべきなんだって、お前は思ってるんだよな?
だから、お前は俺に笑顔を見せてくれなくなったんだよな?

でも、ごめんな。
俺は決めてたんだ。
子供の頃から。

お前だけは、絶対に俺が守るって。
どんなことをしてでも。

お前が傷つかないように、俺がちゃんとどうにかするから。
だから、いつかで構わない。
どんな形でも構わないから、俺をもう1度、お前の視界に入れて欲しい。