俺が受け取ったライン。
送ってきたのは、いつも俺を遊びに誘う女子の1人。
俺の家にもよく押しかけてくる、ラインの名前しか知らない人。
けれど、印象的だったのは、俺が琴莉のことを
「不登校だったから、気にかけている」
と説明した時のこと。
ほとんどの女子たちは、琴莉に話しかけたり攻撃をすることはなかったが、琴莉に対して冷たい視線を向けていた。
けれどその女子だけは
「そうだったんだ〜大変だったんだね」
と、琴莉のことを気遣ってくれた。
素直に嬉しいと思ったけれど、その人の言葉を俺が拾うと、他の女子が何をするか分からない。
だから、聞かなかったことにした。
今思うと、随分と失礼なことをしたとは思うが。
でも、その人は、たびたび俺に会うたびに
「琴莉ちゃんは元気?」
と気にかけてくれたのは、ほんの少し気恥ずかしかった。
とても気さくで、ちょっと俺の母親のイメージに近い。
だからだろう。
俺も、ほとんどの女子のラインは適当にスタンプしか返さないやりとりをしていたが、その人とはたまにラインで話すくらいの仲にはなっていた。
琴莉のために最新の音楽の情報を仕入れる時も、その人に聞くようにしてた。
その人はある歌手のおっかけをしているらしく、音楽にも詳しかったから。
おかげで、琴莉へのリクエストのネタに詰まることはなかったので、本当に俺にとってありがたい存在だった。
「いつ学校に来られる?ちょっと話したいことがあるんだけど」
その人は、俺に尋ねる。
いつもはスタンプも最低1つは送ってくるというのに、この日はそっけない文章だけ。
気になった。
嫌な予感がした。
「何?」
俺は、どう返信するか迷った結果、たったこれだけしか送れなかった。
その直後、その人が送ってきたのは……。
「琴莉ちゃんが、ナオに振り向いてほしくてわざとナオの前で事故に遭ったって聞いたんだけど、それ本当なの?」
送ってきたのは、いつも俺を遊びに誘う女子の1人。
俺の家にもよく押しかけてくる、ラインの名前しか知らない人。
けれど、印象的だったのは、俺が琴莉のことを
「不登校だったから、気にかけている」
と説明した時のこと。
ほとんどの女子たちは、琴莉に話しかけたり攻撃をすることはなかったが、琴莉に対して冷たい視線を向けていた。
けれどその女子だけは
「そうだったんだ〜大変だったんだね」
と、琴莉のことを気遣ってくれた。
素直に嬉しいと思ったけれど、その人の言葉を俺が拾うと、他の女子が何をするか分からない。
だから、聞かなかったことにした。
今思うと、随分と失礼なことをしたとは思うが。
でも、その人は、たびたび俺に会うたびに
「琴莉ちゃんは元気?」
と気にかけてくれたのは、ほんの少し気恥ずかしかった。
とても気さくで、ちょっと俺の母親のイメージに近い。
だからだろう。
俺も、ほとんどの女子のラインは適当にスタンプしか返さないやりとりをしていたが、その人とはたまにラインで話すくらいの仲にはなっていた。
琴莉のために最新の音楽の情報を仕入れる時も、その人に聞くようにしてた。
その人はある歌手のおっかけをしているらしく、音楽にも詳しかったから。
おかげで、琴莉へのリクエストのネタに詰まることはなかったので、本当に俺にとってありがたい存在だった。
「いつ学校に来られる?ちょっと話したいことがあるんだけど」
その人は、俺に尋ねる。
いつもはスタンプも最低1つは送ってくるというのに、この日はそっけない文章だけ。
気になった。
嫌な予感がした。
「何?」
俺は、どう返信するか迷った結果、たったこれだけしか送れなかった。
その直後、その人が送ってきたのは……。
「琴莉ちゃんが、ナオに振り向いてほしくてわざとナオの前で事故に遭ったって聞いたんだけど、それ本当なの?」