「俺に刃向う人間は、滅びろ」 法住寺が制圧されるのに時間はかからなかった。 義仲は涼しげな表情で、戦場の終焉を一瞥し、つまらなそうに呟く。 「鬼神(おにがみ)と呼ばれるこの俺に楯突こうったって、無謀なんだよ」