Side朝陽
「は?」
バックミラーに映った俺は、さぞかし間抜けだっただろう。
「どういうことだ?」
と声を出すのがやっとなくらいには、俺は動揺していた。
「あのさー、これ私も後で気づいたんだけどさー……たぶんバレたの、私のインスタからなんだよね」
ますます意味が分からない。
「ていうかさ……まだ、仮説……ではあったんだけど……これ当たってたらマジでやばいというかはめられたというか……」
「だから、どういうことかわかるように説明してくれよ」
「これ、口で説明するよりは直接見せたほうが早いんだよなーうーん……」
と言われても、俺は運転中。
渋滞に捕まっているとはいえ、時速30〜40キロは普通に出せるくらいに、流れはある。
「次のサービスエリア、ちょっと止まってくれない?」
「次?」
ナビを確認すると、近くのサービスエリアまでは、あと数キロ。
時間にして、ほんの2〜3分といったところ。
日は、どんどん西に落ちていく。容赦無く。
できれば、もうここから先は東京に入るまではノンストップで行きたかった。
そんな俺の焦りを、藤岡は感じ取ったのだろう。
「頼むよ〜葉もトイレに連れて行きたいし」
と、俺が断れないような理由も付け加えてきた。
つくづく思う。
藤岡の前では俺の思考回路なんてものは簡単に読まれてしまうのだと。
俺は苦笑しながら、サービスエリアに入りやすい車線に変更した。
その時、バックミラーで見た藤岡は、スマホを必死に操作していた。
普段車に乗る時は酔いやすいからという理由で、一切使わないというのに……。
「は?」
バックミラーに映った俺は、さぞかし間抜けだっただろう。
「どういうことだ?」
と声を出すのがやっとなくらいには、俺は動揺していた。
「あのさー、これ私も後で気づいたんだけどさー……たぶんバレたの、私のインスタからなんだよね」
ますます意味が分からない。
「ていうかさ……まだ、仮説……ではあったんだけど……これ当たってたらマジでやばいというかはめられたというか……」
「だから、どういうことかわかるように説明してくれよ」
「これ、口で説明するよりは直接見せたほうが早いんだよなーうーん……」
と言われても、俺は運転中。
渋滞に捕まっているとはいえ、時速30〜40キロは普通に出せるくらいに、流れはある。
「次のサービスエリア、ちょっと止まってくれない?」
「次?」
ナビを確認すると、近くのサービスエリアまでは、あと数キロ。
時間にして、ほんの2〜3分といったところ。
日は、どんどん西に落ちていく。容赦無く。
できれば、もうここから先は東京に入るまではノンストップで行きたかった。
そんな俺の焦りを、藤岡は感じ取ったのだろう。
「頼むよ〜葉もトイレに連れて行きたいし」
と、俺が断れないような理由も付け加えてきた。
つくづく思う。
藤岡の前では俺の思考回路なんてものは簡単に読まれてしまうのだと。
俺は苦笑しながら、サービスエリアに入りやすい車線に変更した。
その時、バックミラーで見た藤岡は、スマホを必死に操作していた。
普段車に乗る時は酔いやすいからという理由で、一切使わないというのに……。