Side朔夜
僕の聞き間違いだろうか。
「僕の聞き間違いかな。彼女の名前が聞こえた気がしたが」
「聞き間違いなんかじゃねえよ」
すぐに返ってきた。
「お前がしたことは、凪波がお前に与えた力を使った人殺しだって言ったんだよ」
「だったら何?」
そもそも、宮川のりえが死んだという情報だって怪しい。
そう指摘しようとした時、生放送のコメントが動いた。
ニュース記事らしきURLまず投げ込まれた。
それから、しばらくしてから、こんなコメントが勢いよく流れてきた。
え、やばw宮川のりえ死んだらしい
は?いつ
ついさっき死亡が確認されたって書いてあるぞ
何で
一路朔夜の生放送のせいだろ
やば、人殺し
人殺し
人殺し
殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
「……人殺し、か……」
僕は、確かにいずれ、宮川のりえが自ら命を絶ってくれたらくれたらいいとは思っていた。
そうすれば、もしかすると悠木の元にその体が行き、代わりに凪波を解放させられるだろう、と。
むしろ。
それがこのタイミングで叶ったのだとしたら……。
「じゃあ、その体があれば、大丈夫じゃないか」
「一路……」
「もう、宮川のりえの体は奴のところに行ったのか?だから君は知っていたということだろう?」
「おい……!」
「悠木に言ってくれ。凪波を目覚めさせてくれと。どんな凪波でも僕は受け入れるから、宮川のりえを代わりに使ってくれと」
「聞け!一路!」
その声の激しさに、つい僕は怯んでしまった。
僕らしくもなく。
「言っただろう。宮川のりえは電車に飛び込んだんだ。そんな人間の体がどんなことになるか、想像くらいできるだろう!?」
「何言って……」
「お前が考えた方法では、結局凪波は救えないってことだよ」
僕の聞き間違いだろうか。
「僕の聞き間違いかな。彼女の名前が聞こえた気がしたが」
「聞き間違いなんかじゃねえよ」
すぐに返ってきた。
「お前がしたことは、凪波がお前に与えた力を使った人殺しだって言ったんだよ」
「だったら何?」
そもそも、宮川のりえが死んだという情報だって怪しい。
そう指摘しようとした時、生放送のコメントが動いた。
ニュース記事らしきURLまず投げ込まれた。
それから、しばらくしてから、こんなコメントが勢いよく流れてきた。
え、やばw宮川のりえ死んだらしい
は?いつ
ついさっき死亡が確認されたって書いてあるぞ
何で
一路朔夜の生放送のせいだろ
やば、人殺し
人殺し
人殺し
殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
「……人殺し、か……」
僕は、確かにいずれ、宮川のりえが自ら命を絶ってくれたらくれたらいいとは思っていた。
そうすれば、もしかすると悠木の元にその体が行き、代わりに凪波を解放させられるだろう、と。
むしろ。
それがこのタイミングで叶ったのだとしたら……。
「じゃあ、その体があれば、大丈夫じゃないか」
「一路……」
「もう、宮川のりえの体は奴のところに行ったのか?だから君は知っていたということだろう?」
「おい……!」
「悠木に言ってくれ。凪波を目覚めさせてくれと。どんな凪波でも僕は受け入れるから、宮川のりえを代わりに使ってくれと」
「聞け!一路!」
その声の激しさに、つい僕は怯んでしまった。
僕らしくもなく。
「言っただろう。宮川のりえは電車に飛び込んだんだ。そんな人間の体がどんなことになるか、想像くらいできるだろう!?」
「何言って……」
「お前が考えた方法では、結局凪波は救えないってことだよ」



