Side朝陽
どんどんあの場所に、俺と悠木先生が近づいてく。
一路の放送は、それに合わせてなのかは分からないが……視聴者数が伸びている。
一体、一路は何をしようとしているんだ。
俺には、一路の目的が全く掴めない。
悠木先生はこれを見ただけで、瞬時にわかったようだった。
どうして、先生には分かったのだろう。
どうして、俺には分からないのだろう。
そんなに先生と一路は似ているのか?
そんなに俺は2人とはかけ離れているのか?
「ちくしょう……」
「どうしました?」
悠木先生に聴こえてしまっていたようだ。
「何でもないです」
俺は咄嗟に会話を閉じた。
この気持ちを、もしこれ以上こじ開けられたら、きっと俺はまともに考えることを放棄して叫びたくなりそうだったから。
俺は慎重に、自分の口が開いていないことを確認してから、今度は何も考えまいと早く歩くことに注力しようとした。
そして、あの場所……凪波が眠る場所に悠木先生と入った直後に、一路の放送の空気が急に変わってしまった。
「では皆さん……10万人視聴者になる前に……手始めにちょっと面白い暴露話をしましょうか」
一路のこの言葉を皮切りに語られたのは、一路の事務所の闇の顔……。
一路の事務所ということは、凪波のかつての居場所だった場所で……凪波を心身ともに追い詰めた場所だ。
この時になって俺は、ようやく一路がやろうとしている本当の目的に、気づき始めていた。
自信は、まだなかったけれども。
どんどんあの場所に、俺と悠木先生が近づいてく。
一路の放送は、それに合わせてなのかは分からないが……視聴者数が伸びている。
一体、一路は何をしようとしているんだ。
俺には、一路の目的が全く掴めない。
悠木先生はこれを見ただけで、瞬時にわかったようだった。
どうして、先生には分かったのだろう。
どうして、俺には分からないのだろう。
そんなに先生と一路は似ているのか?
そんなに俺は2人とはかけ離れているのか?
「ちくしょう……」
「どうしました?」
悠木先生に聴こえてしまっていたようだ。
「何でもないです」
俺は咄嗟に会話を閉じた。
この気持ちを、もしこれ以上こじ開けられたら、きっと俺はまともに考えることを放棄して叫びたくなりそうだったから。
俺は慎重に、自分の口が開いていないことを確認してから、今度は何も考えまいと早く歩くことに注力しようとした。
そして、あの場所……凪波が眠る場所に悠木先生と入った直後に、一路の放送の空気が急に変わってしまった。
「では皆さん……10万人視聴者になる前に……手始めにちょっと面白い暴露話をしましょうか」
一路のこの言葉を皮切りに語られたのは、一路の事務所の闇の顔……。
一路の事務所ということは、凪波のかつての居場所だった場所で……凪波を心身ともに追い詰めた場所だ。
この時になって俺は、ようやく一路がやろうとしている本当の目的に、気づき始めていた。
自信は、まだなかったけれども。



