memo凪波

神様は、やっぱり本当にいるのかもしれない。
あっさりと、私から赤ちゃんを取っていったから。
私から赤ちゃんを救い上げたから。

そうだよね。
私なんかのところにやっぱり来ない方が幸せだよね。
いいよ。
みんな、いなくなっていいよ。
私なんかの近くにもう、誰もこないで。

じゃあ、私は?
何のためにここにいるの?
何のためにここまでしたの?
何で私は、生きているの?

幸せになれると思ったのに。
こんなはずじゃなかったのに。
どこで歯車が狂ったの?
誰のせいで歯車が狂ったの?
どこまで頑張ればいいの。
もう、立ち上がれない。
立ち上がりたくない。

ねえ神様。
いっそ私も奪ってくれたらよかったのに。
攫ってくれたらよかったのに。
地獄へでもどこでも流されてあげるから。