memo凪波

私は腹をくくった。
あの人が私を女として求める時は、女として彼を愛そう。
あの人が私を師として求める時は、師として彼に与えよう。
あの人が私を母として求める時は、母として彼を抱きしめよう。
そうすることで、あの人がもっと上に行けるなら、私はどんなものにもなり切ってみせる。
今日もまた、あの人が戻ってきたら、あの人が求める役割を演じる。
決して、悟られてはいけない。
私の全てを隠して、あの人が求める私で居続ける。
そんなあの人がこの業界で、世界で天下を取るのを私は見たい。
そのために、私の人生があったと思えば、私の人生は無駄じゃない。
きっと。
だから気をつけないといけない。
あの人の気持ちに溺れて、自分を忘れそうになる時があるから。