memo凪波

プライベートも一緒にいたいと言い出したあの人。
演技の書庫部屋の提案に、私の心はぐらりと揺れた。
そういう人を見抜くセンスがある人なのかと思った。
一路朔夜のそういう部分が私は怖かった。
いつの間にか一緒に暮らすことになってしまっていた私とあの人。
顔が綺麗。
スタイルがいい。
声が素敵。
そんなアニメのような人が、日常的に存在する急展開に、私は頭がおかしくなりそうだった。
あの人は、どうして私なんかにこだわるのだろう。
あの人のことがよく分からない。
けれど、あの人はいつも、私に優しい言葉をかけてくれるから。
いつも優しいぬくもりをくれるから。
あの人に堕ちていきそうな自分がとても怖い。