Side朝陽
「山田……さん?」
ここで、俺は自分が大きな失敗をしたことに気づいた。
今、俺と一路が話していたのは、一路を外に出す計画だ。
もし、ここに監視カメラとか盗聴器とか仕掛けられてたら……筒抜けじゃねえか!?
凪波がいた、あの……手術室っぽい部屋のハイテクさを考えたら、むしろ仕掛けてない方がおかしい。
や、やっちまったぁ……。
「あ、山田さん!おはようございます!そのぉ……外に散歩とか良さそうだなって、こいつと話してたんですよ、な?」
無理やり一路を巻き込んで、この場を乗り切ろうとしたが
「何のことだ?」
と一路にとぼけられた。
本気で分かっていないわけでは……なさそうだった。
目が、笑っている。
と言うより……絶対俺のこと、見下してる……!!
「あー山田さん?こいつはとぼけているんですが……」
適当に口八丁手八丁で乗り越えようかと思った時、山田さんがつかつかと軽やかに一路の前に歩いてきた。
それから、慣れた手つきで一路から手錠を外してこう言った。
「お迎えにあがりました、一路様」
「山田……さん?」
ここで、俺は自分が大きな失敗をしたことに気づいた。
今、俺と一路が話していたのは、一路を外に出す計画だ。
もし、ここに監視カメラとか盗聴器とか仕掛けられてたら……筒抜けじゃねえか!?
凪波がいた、あの……手術室っぽい部屋のハイテクさを考えたら、むしろ仕掛けてない方がおかしい。
や、やっちまったぁ……。
「あ、山田さん!おはようございます!そのぉ……外に散歩とか良さそうだなって、こいつと話してたんですよ、な?」
無理やり一路を巻き込んで、この場を乗り切ろうとしたが
「何のことだ?」
と一路にとぼけられた。
本気で分かっていないわけでは……なさそうだった。
目が、笑っている。
と言うより……絶対俺のこと、見下してる……!!
「あー山田さん?こいつはとぼけているんですが……」
適当に口八丁手八丁で乗り越えようかと思った時、山田さんがつかつかと軽やかに一路の前に歩いてきた。
それから、慣れた手つきで一路から手錠を外してこう言った。
「お迎えにあがりました、一路様」