Side実鳥
娘さんと悠木先生は、同じ学校で知り合ったと、言っていた。
「すみません歩美さん……1つ、聞いてもよろしいでしょうか?」
「はい?」
「娘さんの不治の病って……いつの頃のことです?」
「……娘が中学生の時です」
「ちゅ……中学……」
何と言う事だ。
悠木先生は中学にして、自分の将来の道を決めたというのか。
……私が中学の頃、何してたかな。
BL本見てニヤニヤしてたな。
「清様は、娘のことを本当に気にかけていただきまして、清様のお陰で最先端医療の病院に入院させることもできました」
そう。それ。
そこも疑問点。
「もう1つ、良いですか?」
「はい」
「悠木先生のおかげで、娘さんの命が助かった……とおっしゃったと思うんですが……」
「はい」
「悠木先生のコネで、最先端医療の病院に入院できた……というのはわかるんです。でも、そこからどうして……悠木先生が医師になることに繋がるんです?」
「娘の病気は、どの医師も匙を投げてしまうほどで……緩和ケアを中心にするしか、もう手立てがなかったんです。現代の医学ではそれしかできないと……」
「それは……辛いですね……」
もし、葉がそんな状態になってしまったらと、考えるだけでゾッとする。
「でも、清様が自ら海外で医学の道を究めてくださったおかげで、娘は……」
そう、歩美さんが言った時だった。
急に、スマホの着信音が鳴った。
娘さんと悠木先生は、同じ学校で知り合ったと、言っていた。
「すみません歩美さん……1つ、聞いてもよろしいでしょうか?」
「はい?」
「娘さんの不治の病って……いつの頃のことです?」
「……娘が中学生の時です」
「ちゅ……中学……」
何と言う事だ。
悠木先生は中学にして、自分の将来の道を決めたというのか。
……私が中学の頃、何してたかな。
BL本見てニヤニヤしてたな。
「清様は、娘のことを本当に気にかけていただきまして、清様のお陰で最先端医療の病院に入院させることもできました」
そう。それ。
そこも疑問点。
「もう1つ、良いですか?」
「はい」
「悠木先生のおかげで、娘さんの命が助かった……とおっしゃったと思うんですが……」
「はい」
「悠木先生のコネで、最先端医療の病院に入院できた……というのはわかるんです。でも、そこからどうして……悠木先生が医師になることに繋がるんです?」
「娘の病気は、どの医師も匙を投げてしまうほどで……緩和ケアを中心にするしか、もう手立てがなかったんです。現代の医学ではそれしかできないと……」
「それは……辛いですね……」
もし、葉がそんな状態になってしまったらと、考えるだけでゾッとする。
「でも、清様が自ら海外で医学の道を究めてくださったおかげで、娘は……」
そう、歩美さんが言った時だった。
急に、スマホの着信音が鳴った。