Side 凪波

数日前、いつもラフな格好をしていた朝陽が、まるで有名な三つ星レストランにでもいくかのような格好をしてきた。

「ど、どうしたの?その格好……」

てっきりどこかに行った帰りに寄った……ということなのだろうか?

「ちょっと、外に出ないか?」

朝陽の声に緊張が滲んでいるのが気のせいではなかったことは、この30分後に知ることになった。