ふしぎ京都クロスライン―壬生の迷子と金平糖―

あやかし・和風ファンタジー

馳月基矢/著
ふしぎ京都クロスライン―壬生の迷子と金平糖―
作品番号
1604731
最終更新
2023/04/19
総文字数
84,956
ページ数
48ページ
ステータス
完結
いいね数
16
ランクイン履歴

総合73位(2020/06/09)

ランクイン履歴

総合73位(2020/06/09)

沖田総司を拾ってしまった。

それもこれも、わたしが引き寄せ体質なせいだ。
百数十年の時の彼方からこの現代へ、沖田総司を呼び付けてしまった――。


京都は学生街の一角にある「御蔭寮《みかげりょう》」で、わたしと彼らの奇妙な日常生活が始まった。

わたし、こと浜北さな。
休学中の大学院生、将来は未定。

沖田総司。
新撰組一番隊組長、病で休職中?

切石灯太郎。
古い石灯籠の付喪神。

巡野学志。
大学に居着いていた幽霊。

風も冷たくなってきた十一月の京都で、わたしと沖田は言葉を交わした。
これは、途方に暮れた迷子が再び道を探し始めるまでの物語。
あらすじ
沖田総司を拾ってしまった――そこから始まる物語。

人工エレキによる利便化が進んだ現代は、天然の「栄励気《えれき》」を豊富に持つ人間はかえって暮らしにくい時代だ。さなもその一人。
さなは、栄励気に満ちた京都の大学に進学し、摩訶不思議な御蔭寮に住むことで居場所を得たと感じていた。だが、いつしか周囲のペースから取り残されている。うまく生きられない。

ねえ、沖田。
きみはなぜこの時代に逃げてきたの?

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

最後、沖田総司が帰るところは切ないですね。
メインキャラクターなので当然なのですが、彼の存在によって、作品の雰囲気がガラッと変わっているように思いました。
現代での生活中も、沖田の病気が影を落とすように書かれていると感じました。

あとは某大卒業生の感想です。
文中の場所、物事が思い浮かんで
懐かしく読み進めました。
熊野寮と吉田寮は強敵です。
正直あんなところに勝てると思わない。
信州大学のリンゴ、在学中の30年前にはすでに売りに来てましたが、美味しいですよね。あ、それ!と見つけたときは嬉しくなりました。今でも売りに来てるみたいですね。

2023/10/03 00:13

この作品のひとこと感想

すべての感想数:10

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