運命というものがあるのなら、それは多数の枝を持つ大樹のような姿をしているに違いない。何かの本で、そんなふうに読んだ。
 だから、何度やり直してでも、わたしはあきらめない。この恋が実る真実の未来へとたどり着くために、何度だって時を巻き戻す。
 わたしのただひとつの願い、初めていだいた望みだから。宝珠よ、わたしに力を。力を宿すツルギを――。