涙、夏色に染まれ

青春・恋愛

馳月基矢/著
涙、夏色に染まれ
作品番号
1567866
最終更新
2020/01/31
総文字数
99,150
ページ数
102ページ
ステータス
完結
いいね数
19
ランクイン履歴

総合18位(2019/08/07)

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総合18位(2019/08/07)

嫌い、嫌い、嫌い。
自分が。毎日が。生きていることが。
全部が嫌い、嫌い、嫌い。


あたしは、もう二度と、
子どものころみたいには笑えない。
泣くことも、もうなくなった。


〈小学校の取り壊しが始まります。
 結羽も来てよ。
 みんなでサヨナラしよう〉


その手紙が届いた、十六歳の夏。
あたしは、島に戻った。
仲間と呼んだ人たちと再会した。


東京でモデルとして活躍する良一。
島で暮らす姉弟、明日実と和弘。
会いたかったけど、会いたくなかった。


──これは、人の死なない物語。
──でも、大切なものを失う物語。
──本当にあった出来事によく似た物語。


探している。
あがいている。
あたしは、どんな唄を歌いたいんだろう?
あらすじ
歌手を目指して動画配信をする高校二年生の結羽《ゆう》は、フツーの学校生活からこぼれ落ち、笑うことも泣くことも眠ることもうまくできなくなっている。

その夏、小さな島にある母校が取り壊されるという知らせ受け、結羽は四年ぶりに島に渡り、三人の同級生と再会を果たす。

モデルとして活躍する良一、しっかり者の明日実、正直で純朴な和弘。
がらんどうの校舎を、四人は探検する。
思い出を語り、未来を語りながら。

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