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作品番号 1581311 最終更新 2019/11/30
11ページ 完
総文字数/ 26,437
ランクイン履歴:
総合:6位(2019/12/05)
主人公の悩みだったり、命についてだったり、ベースはすごくダークで重い。 けど文章のセンスがそれを苦しく感じさせず、ところどころ笑いのツボを突いてきたり。 ネーミングセンスも最高で、白狐や神様の名前が素敵すぎます。 ノリが軽いのかというとそうではなく、真面目な文章でテーマに正面から向き合っているのがとてもよくわかります。 その重さと軽さのバランスが絶妙で、一気に読んでしまいました! 何度も読み返したくなる、心がふわっとほぐれる、笑いと癒しの物語です。 冬休みにぜひ、読んで欲しい作品です。
受験生なら誰でも一度は持つだろう、将来への不安や迷い。 それに押しつぶされそうになった主人公が、神隠しにあい現実から離れた世界へ迷い込んでしまう。 神隠しにあうまでの主人公の心理描写が繊細に描かれていて、リアリティーと共感からスッと物語に引き込まれます。 印象深いのは『風鈴』の存在。ストーリーに深く関わってくる風鈴が、様々な形で読者の心に響いてきます。 特にラストでの使われ方には、感動致しました。素晴らしい表現力だと思います。 爽やかな読後感で、元気を貰える作品でした。 素敵な物語をありがとうございます。