草壁さんの言葉を聞いて、胸がじんと熱くなる。
 そうか。私は少し小難しく考えすぎていたのかもしれない。答えはもっと、シンプルでいいのかもしれない。
 自分自身もワクワクすることを、ユーザーさんもワクワクしてくれることを、仕事に繋げていけばいいんだ。
「えへへ、カレー美味しいですね! また教えてください!」
 私は照れ隠しのためにカレーを頬張った。
 優しくて温かい、最高の味に感じた。
 店内に溢れる植物たちが、小窓から入ってきた夏の夜風に揺られて、柔らかにしなっていた。


第三話 終