改めて概要を聞くと、やっぱりいい企画とは思えない。
だけど、この学校の生徒はそれで盛り上がれるらしく、歓声が上がった。
まず一番手の人が、片思いの相手に告白した。
相手がステージに近寄り、はっきりとお断りすると、笑い声と励ましの声が彼に投げられる。
次は、篠田さんだ。
「続いては、彼氏持ちの泉の登場だー! 彼氏は今どこにいるかなー?」
司会者は観客を見渡す。
本当に、周りは天形と篠田さんが付き合っていると思っているんだと思い知らされる。
そんな私に気付いたのか、篠田さんは私に勝ち誇ったような笑みを見せる。
そして、司会者の肩を叩くと天形探しは止められ、篠田さんがマイクを持った。
篠田さんは大きく息を吸う。
「アキラー! 好きだー!」
学校全体に響き渡った彼女の声。
一瞬、校内が静まり返る。
「私が、彼女だからねー!」
続けて叫ぶと、男たちは雄叫びのような声で盛り上げた。
アウェイだ。
完全に、仕組まれた。
この次に私が天形に告白?
冗談じゃない。
ブーイングが起こるに決まってる。
「さすが、愛の大きさが違うなー! さて、次は他校からの参加者! この学校には無縁そうないい子に見えるけど……誰に告白しますか?」
だけど、この学校の生徒はそれで盛り上がれるらしく、歓声が上がった。
まず一番手の人が、片思いの相手に告白した。
相手がステージに近寄り、はっきりとお断りすると、笑い声と励ましの声が彼に投げられる。
次は、篠田さんだ。
「続いては、彼氏持ちの泉の登場だー! 彼氏は今どこにいるかなー?」
司会者は観客を見渡す。
本当に、周りは天形と篠田さんが付き合っていると思っているんだと思い知らされる。
そんな私に気付いたのか、篠田さんは私に勝ち誇ったような笑みを見せる。
そして、司会者の肩を叩くと天形探しは止められ、篠田さんがマイクを持った。
篠田さんは大きく息を吸う。
「アキラー! 好きだー!」
学校全体に響き渡った彼女の声。
一瞬、校内が静まり返る。
「私が、彼女だからねー!」
続けて叫ぶと、男たちは雄叫びのような声で盛り上げた。
アウェイだ。
完全に、仕組まれた。
この次に私が天形に告白?
冗談じゃない。
ブーイングが起こるに決まってる。
「さすが、愛の大きさが違うなー! さて、次は他校からの参加者! この学校には無縁そうないい子に見えるけど……誰に告白しますか?」