感情を顕にした彼女を見て、少し安心した。
とても高校生には見えない雰囲気が崩れたような感覚だ。
まだ未完成で不完全。
だからこそ、間違いに気付きにくい。
彼女に対して何が出来ると言われれば、何も出来ない。
彼女ほど、この国の問題に対して思ったことがない俺に、どうしろと言う。
彼女と話していたら、俺のほうが子供のような気がしてくるのだ。
それでも、彼女よりは長く生き、経験を積んできた。
その中で思うことだってある。
「対策してないわけじゃない。発達したことに問題だってない。戻ることも出来ない。……その点で行けば、君の考えは正しい。だけど、それはその問題と向き合っていない。逃げている」
彼女は睨んでくるけれど、俺の話をきちんと聞いている。
間違っていると言われて反論してくるかと思ったが、どうやら違ったようだ。
彼女はきっと、答えを求めているだけだ。
この国の問題を解決する方法を。
そして、それを行動に移すことを。
国が問題視していて解決方法を考えていないわけがない。
だが、それが彼女に伝わっていないから、彼女は国が問題だと言っているだけで何もしていないと思っているのだろう。
目に見えた結果が欲しいのだろうか。
とても高校生には見えない雰囲気が崩れたような感覚だ。
まだ未完成で不完全。
だからこそ、間違いに気付きにくい。
彼女に対して何が出来ると言われれば、何も出来ない。
彼女ほど、この国の問題に対して思ったことがない俺に、どうしろと言う。
彼女と話していたら、俺のほうが子供のような気がしてくるのだ。
それでも、彼女よりは長く生き、経験を積んできた。
その中で思うことだってある。
「対策してないわけじゃない。発達したことに問題だってない。戻ることも出来ない。……その点で行けば、君の考えは正しい。だけど、それはその問題と向き合っていない。逃げている」
彼女は睨んでくるけれど、俺の話をきちんと聞いている。
間違っていると言われて反論してくるかと思ったが、どうやら違ったようだ。
彼女はきっと、答えを求めているだけだ。
この国の問題を解決する方法を。
そして、それを行動に移すことを。
国が問題視していて解決方法を考えていないわけがない。
だが、それが彼女に伝わっていないから、彼女は国が問題だと言っているだけで何もしていないと思っているのだろう。
目に見えた結果が欲しいのだろうか。