抱えていた骸骨を滑り込ませるようにしてその中へ放り込むと、大きなあくびが一つ、聞こえてきた。
「アリス、おやすみなさい」
 それだけ言うと、ダイナは静かな寝息を立て始めた。


 ダイナが眠りにつくと、どういうわけか、トカゲ王子も、エリカも眠たくなってきた。瞼が重たい。
「おやすみなさい、お嬢さん」だなんて、トカゲ王子が言うものだから、
「おやすみなさい。王子様。ダイナ」
ふかふかの芝生に寝転がり、エリカも寝息を立て始めるのだった。